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2016年保険改正に
反映された15項目

当院は、二十年ぶりに個別指導が御座いました。
勝手ながらその場の事と違うことばかり
一応の陳情として意見を述べ通しでした。
ところが、まとめて保険改正に反映されました。
不思議な事もあるようです。
優秀な方々のご配慮が有ったようで上層部まで伝達され
全体善意の理解能力について驚きどうしです。
この場をお借りして、誠に有難うございました。

第一小臼歯がブリッジ支台歯の場合の前装冠

全部金属冠のオール銀色が白いレジンで
前装される様になりました。
善意で、以前は前装部の技工料金差だけ自費としていました。
金額次第においては二重請求に抵触する恐れがありました。
ブリッジ3歯分以上がオール自費化するリスクは無くなりました。

フッ化ジアンミン銀(サホライド)
/う蝕進行抑制剤

大人にも保険が利くようになりました。

金属アレルギーの場合
大臼歯に樹脂冠が保険対応可

樹脂冠:HardJacketCrown(HJC)やCAD/CAM冠は
通常、前歯小臼歯のみに適応でしたが
金属アレルギーの場合、大臼歯についても
保険対応出来るようになった。
有難いことに、二年以内の再製作も保険請求可能です。
(破損を防ぐにはコツが要ります。)

Temporary Crown(仮歯、TeC)

「冠の形成を予定している歯について
当該歯に係わる処置などを開始した日から」
補綴は、８回かかってないと着手も出来ませんが
形成前でも印象採得(型採り)前でも
保険で早期に作れるようになりました。
仮歯とは、最終補綴物を装着するまでの間、
歯質感染防止、
対咬関係･位置関係を保持する為の物を言う。

但し、圧倒的に多い用命(令)は、
(全員が言う)「結婚式がある」とか
「(結婚式＆ずーと、の)仮歯!!!」とか
保険でも初診＆検査その他費用完全自費でも、
一切まがられません。
大家が、いかんと言ったらいかんのと全く同じ。
予約にそんな用命約束も、へったくれも無い。
犬や猫とつい!!
へらこい、なめとんのか。

ブリッジになる場合の仮歯(Retainer)

「ブリッジの支台歯として形成を予定している場合」
算定の時期が、「歯冠形成を算定した日から」が
「当該歯に係わる処置などを開始した日から」
に変更が御座いました。

知覚過敏処置算定後
充填も可能になりました。

以前病名変更可はHypersensitivityからPulpitis(歯髄炎)へ。
処置は、Pulpectomy(神経をとる事)のみでした。 　
以前の処置方針:「これを算定する事は、対応しても軽快が無いと、
どうせ症状面もルール方面も抜髄の適応だろうけれど。と-」何とか改善したく
Hys処置(一月に三回まで)でソフトレーザーで良くなることもあります。
しかし、算定後、別処置としては病名:歯髄炎で抜髄(神経をとる事)しか
他の選択肢が有りませんでした。
前月請求済では、その知覚過敏処置請求取り下げは出来ません。
そんな中、患者主導の中で知覚過敏処置に入っても
最適療法その他ピンホールう蝕は見つかるか?
探して簡単なら悩みませんが考えます。? は忘れてはいません。
○処置歯の充填物下のう蝕による炎症の再燃の事なら
感染症対策実施により治まること多々あります。
○充填物の外れかけでも知覚過敏をおこします。
その後の充填の保険請求は、以前はルール上勿論不可でした。
○精査すると過半数-7割の大多数に小さな2x0.3mm~程の楔状欠損
なども見られることがあります。
これならすぐに完治します。

「知覚過敏処置を実施した歯に対して、
やむを得ず充填処置が必要となった場合は、
う蝕歯即時充填形成により算定する。」となりました。
病名HypersensitivityからCaries( Filling)へ変更可。
知覚過敏処置算定後、充填も算定出来るようになりました。

楔状欠損(WedgeShapedDefect)の充填に
通法の算定可

これは虫歯じゃない。(形成 Preparation10割)160円で ! とかー?
隣接面充填は算定出来ない。充填単純(10割)1130円で ! とかー?
「歯医者は不正請求ばっかし しよる ! 」と口外されていたものです。
愛媛県のここではずっと以前、無数の んーびゃく人から
初診時といったら決まり文句で突然「これ虫歯ー??」
(「虫歯。」と言えば) 再度突然大声で「これ虫歯ーなーーんー!」と
あおり絶叫 されるのが常の様でした。
大きな実質欠損です。容易に象牙の歯質感染をきたします。

WSDと言えば無いような点数から、実態に則して、
「WSDにも通常のう蝕歯即時充填形成を算定する。」と
(以前のルール文書がらみで)御指導&通達が御座いました。

楔状欠損の隣接面部充填に
通法の点数算定可。

地域によっては、頬側面のみ歯肉に変に大幅はみ出し充填
(Buccal Side Big Overfilling)が圧倒的に多御座いました。
大ーきなWSDにもかかわらず、ルールにある複雑な隣接面を
含まない単純Simple Cavityとして算定する事 !
との糾弾の様でした。
(悪いことするなー。常識の問題でもなくなり弾みで、それではなー。)

理解能力の他に、大問題化しないように
ルールが詳しく通知されたと思ったところです。
う蝕歯即時充填形成の通法どおり
「近遠心面(隣接面)を含むCavityに対する充填は、
複雑なもので算定する。」
と御説明&通知が御座いました。

補綴時診断料

補綴時診断料は、一初診中一口腔につき一回のみ
だったのが、1装置ごとの算定となりました。

新製義歯の管理料(調整指導)

以前一時期、調整料は後日分にも、と分割細分化され、
おまけに点数上昇する傾向ありました。
　義歯内面の突起の事なら、一応探さないと判りませんが
未調整などで点数アップに繋がることでした。
装着前日にある程度は調整して準備をする。
装着後日、調整料等は形式上無料。
そんな事なら、当たり前か。
一方、装着月ごとの算定のところを
一年以内の算定は紙の記録その他必要で
点数・算定要件とするのは一回のみに
なったという事です。

有床義歯内面適合法(床裏床 Rebase)

新しい材料療法の保険適用
義歯長期弾性床裏材(軟質材料)
下顎に総義歯を装着している場合
　いわゆる間接法によるシリコンデンチｬーです。

ブリッジ支台歯形成加算+20点 (1点=10円)

ブリッジの支台の平行性測定は、新たにツールを買わされたり
算定は型採り日とは異なる日などと、もう一度来院が必要だった。(0点に??)
この項目は算定要件も毎回ころころと変わり憶えにくかったが(0点に?)
診療実態に合致した1歯ごとの算定に変更となり、
変わりようもなくなりました。

歯科疾患管理料110点が、100+文書料10点に

歯科疾患管理料100点：文書提供が算定要件から外され、
文書提供した場合10点加算すると変更になりました。

文書提供したかどうかで、
5年間保険医取り消しになる先生もおられました。
来院数:ひと月950人の医院では写し用もいれて
コピー用紙4冊2000枚印刷、他に
全身との関係医療情報1000枚印刷、あと950枚分手書き記載と
文書提供が算定要件とするには無理と思った次第です。

グラスファイバーポスト

急きょ、保険に導入されました。

歯台築造用のスクリュウポスト除去

スクリュウポストはセメントで立てていると除去容易だが
樹脂で突っ込んで いると非常に除去困難で
2倍の32点に引き上げられました。
支台築造用レジンを含むファイバーポスト除去は、
なんと54点で新設されました。

以上、非常に大切に思う事ありまして現在に至っております。

公的保険においては、口腔内実態やルールを正しく理解せずと
診療の質を著しく落としたり、ルール解釈に失敗し他院に
多大の業務妨害の嵐を引き起こしたりで、
それは、決して許す事が出来ません。
これまでの改正により解釈は常に一つ
である事には変わりないが
色々支払われなかったり誹謗中傷に遭ったりで
愛媛県ではこれほど正しい診療に
正当性が問われるとは驚きでした。
他の歯にとっても掛け替えのない歯
とはマジで(大マジメ?本気で)全然思わなかったんでしょう。
「保険医剥奪 !」「保険罪 !」だとか何も知りもせんくせに、
それ程の所だという事である。
罵詈!罵詈! 罵ー詈。!! !

法改正によりお蔭様で、これで
気の毒な人には親切であり、
圧力にも、ほぼケリがつくところです。
明日から人生の希望の伴う診療が出来ます。
この場をお借りしまして、誠に有難うございました。
粛々として受け止めております。

歯は全身と良くも悪しくも深くかかわっています。
恵みの歯であるからには、
それは人に与えられた機会です。
私は、個々の歯より
本来の上質なすべての人生の道のりを
長く与えたく 思います。

( これまで ひどく傷んだ歯の保存療法は、「間違えてなかった。!! !」
また、途中あちこちと有る訴えも参考であり
残根を守るには注意を要するところです。)

好きな言葉 : 「すべての人生の道のりを与える。」
(糖尿病内科 西田 わたる先生)

大病で手術等お医者に見て貰うには、
自分自身の天然歯から出来るだけ
健全に維持する事が必要条件です。

ご精読有難うございました。

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通称 トラちゃん、猫美(ネコミ)ちゃんです。

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